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癌に対する機能性成分の効果について、マスコミや学会発表などの第三者からの情報で、検証することを目的としています。

<2019年3月8日更新>

カバノアナタケ・チャーガ

臨床研究・報道から考えるカバノアナタケ・チャーガの効果・副作用

 カバノアナタケ・チャーガについて、国際研究データベース(Pubmed)に掲載された「がん」に関係する研究論文、一般報道から、「効果がある」報告、「効果がない」報告、「副作用」報告を調査しました。それらの報告について、データの信頼性(試験方法など)という観点を交えながら解説していきます。

カバノアナタケ・チャーガに関するヒト臨床研究情報まとめ

■国際データベースのヒト論文掲載(PubMed)
掲載件数※ 癌への免疫力を高める作用 癌の免疫抑制を軽減する作用 癌闘病時の体力回復作用 抗がん剤に近い作用 効果がなかった 副作用があった
0件
×
×
×
×
なし なし

※2000年以降、ヒト臨床研究論文の件数
(効果がなかったという報告の論文は除く)

1.国際研究データベースの「ヒト臨床研究」の文献調査結果

「カバノアナタケ・チャーガ」に関して国際研究データベース(2000年以降)に掲載されている、がん患者の方を対象とした研究はありませんでした。ただし、動物研究の結果は3件ありました。(2018年7月末現在)
動物研究を見る際の注意点は、動物試験で効果があるという結果でも、ヒトでも同様の効果や作用があるかはわからないということです。同じ効果があるかはヒト臨床試験の結果が待たれます。そこは念頭においた上で読んでください。

カバノアナタケ・チャーガの論文の文献調査結果の特徴は、以下の4点になります。

  1. ヒト臨床試験の国際研究データベースに登録論文はない。
    □本サイトでは学会発表などは調査範囲に含めていないため、学会発表などがある可能性があります。ちなみに、論文の方が学会報告より信頼性が高いと言われています。論文の場合、査読(さどく)といって、同じ領域の研究者が論文内容を評価した上で掲載されるためです(評価次第では掲載されないこともあります)。学会報告はそのような査読がなくても発表できる場合が多くあります。
  2. 動物研究は3件の登録があること。
  3. 研究している国は韓国2件、日本1件。
  4. 論文の登録時期は2010年以降と比較的最近であること。

今回調べた機能性成分の中では、研究論文はあまり多くない素材の1つだと言えます。(他の成分との比較は「コチラ」からできます。)

■カバノアナタケ・チャーガ関連のヒト臨床研究報告<要約>

表1:カバノアナタケ・チャーガのがん患者対象のヒト臨床試験(2000年以降)2019年3月作成

No タイトル・文献・PubMed№ 解説 信頼度
癌の患者さんを対象にしたカバノアナタケ・チャーガ関連の臨床研究報告は、調査した範囲ではありませんでした。
×

※Pubmedよりシーエムシー翻訳・作成

■カバノアナタケ・チャーガの主要研究企業

国内ではカバノアナタケ・チャーガの研究発表をしている企業・団体は調査した限りでは見つかりませんでした。
※ 商品の販売を目的としているサイトは除外しています。

No 研究企業名 研究内容
癌の患者さんを対象にしたカバノアナタケ・チャーガの主要研究企業は、調査した範囲ではありませんでした。

2.新聞・専門誌の文献調査結果

表2:カバノアナタケ・チャーガ関連の研究ニュース(2006年以降)2019年3月作成

 次に、カバノアナタケ・チャーガの報道について調査しました。調査対象は、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、共同通信とがん専門誌「がんサポート」「がんの先進医療」、学会誌に絞っています。
以下がカバノアナタケ・チャーガの記事(1件)です。

  1. 基本的に食品に「〇〇効果がある」として販売するのは薬事法違反になります。例外として「特定保健用食品(トクホ)」や「機能性表示食品」など、しっかりとした研究成果を積み上げた食品で「〇〇効果や働きがある」と言えるようになります。(それでも、病気が治るとは言えません。それは薬の範疇になります)
  2. この記事の解釈としては、「カバノアナタケが悪い。」ではなく、「カバノアナタケを使って悪いことを考えた会社があった。」が正解だと思います。カバノアナタケ・チャーガは研究論文を積み重ねている良い素材だと思います。
■カバノアナタケ・チャーガ関連の研究ニュース
No タイトル・内容(発行日、紙面名) 解説 種類
01 「がんに効く」とうたいキノコ粉末を販売容疑

(2010/7/30 朝日新聞 朝刊)
記事・関連情報のリンクはありません。
記事によると、「がんや糖尿病などに効く」とうたって、ロシア産のキノコ(カバノアナタケ)粉末を卸し、販売した両社を薬事法違反(医薬品の無許可販売)容疑で書類送検したとのこと。 その他研究

本サイトでは記事全文は著作権があり掲載できません。全文を見たい場合は、大きな図書館で過去の記事が見られることもあります。

3.国際研究データベースの「動物試験」の文献調査結果

カバノアナタケ・チャーガの研究内容(動物研究)について、特に注目されるのは下記の1点です。

  1. 研究結果としては、「がんの進行抑制」「腫瘍の増加抑制」「抗腫瘍効果」と、がんが大きくなるのを防ぐ働きが報告されています。

カバノアナタケ・チャーガは今回調べた機能性成分の中では、研究論文はあまり多くない素材だといえますが、2010年以降に新規の動物研究の論文が3件も登録されており、いずれも「がんが大きくなるのを防ぐ」働きであることから、今後のさらなる研究成果が待たれる成分です。

 
■カバノアナタケ・チャーガ関連の動物研究報告<要約>

表3:カバノアナタケ・チャーガ関係の動物試験(直近5件)2019年3月作成

No タイトル・文献・PubMed№ 解説
01 マウスにおける癌への抑制効果と体温維持
2016年 Heliyon誌
<PubMed №27441282:英文はコチラ>
【日本】
対象:マウス
内容:カバノアナタケを投与すると、癌の進行を抑制し、また体温を維持したという報告
<日本語詳細はコチラ>
02 メラノーマ保有マウスにおける抗腫瘍効果
2014年Molecules誌
<PubMed №25221864:英文はコチラ>
【韓国】
対象:メラノーマ保有マウス
内容:カバノアナタケを含む混合物を投与すると、ドキソルビシン投与群に匹敵する抗腫瘍効果を示したという報告
<日本語詳細はコチラ>
03 ヒト癌細胞および肉腫細胞保有マウスにおける抗腫瘍効果
2010年 Nutr Res Pract.誌
<PubMed №20607061:英文はコチラ>
【韓国】
対象:肉腫細胞保有マウス、ヒト癌細胞
内容:ヒト癌細胞に対して、カバノアナタケが細胞毒性を示した。また肉腫細胞保有マウスに、カバノアナタケを投与すると、腫瘍増加の抑制を示したという報告
<日本語詳細はコチラ>

※Pubmedよりシーエムシー翻訳・作成

参考:がんに関するヒト臨床・動物研究情報<詳細>

 以下は、pubmedから検索した論文のまとめ部分の翻訳になります。なるべく原文と同じ意図で翻訳をしています。Pubmedの原文もリンクしたので合わせてご参照ください。

■カバノアナタケ・チャーガ関連のヒト臨床研究報告<詳細>

表4:カバノアナタケ・チャーガ関連のがん患者対象のヒト臨床試験(2000年以降)2019年3月作成

No タイトル・文献・PubMed№ 解説 信頼度
癌の患者さんを対象にしたカバノアナタケ・チャーガ関連の臨床研究報告は、調査した範囲ではありませんでした。
×

※Pubmedよりシーエムシー翻訳・作成

■カバノアナタケ・チャーガ関連の動物研究報告<詳細>

表5:カバノアナタケ・チャーガ関連の動物試験(直近5件)2019年3月作成

No タイトル・文献・PubMed№ 解説
01 マウスにおける癌への抑制効果と体温維持
2016年 Heliyon誌
<PubMed №27441282:英文はコチラ>

執筆者:
Arata S Center for Biotechnology, Showa University, Tokyo, Japan; Center for Laboratory Animal Science, Showa University, Tokyo, Japan.

Watanabe J Center for Biotechnology, Showa University, Tokyo, Japan.

Maeda M College of Art and Science at Fujiyoshida, Showa University, Tokyo, Japan.

Yamamoto M College of Art and Science at Fujiyoshida, Showa University, Tokyo, Japan.

Matsuhashi H Center for Laboratory Animal Science, Showa University, Tokyo, Japan.

Mochizuki M Center for Laboratory Animal Science, Showa University, Tokyo, Japan.

Kagami N Center for Laboratory Animal Science, Showa University, Tokyo, Japan.

Honda K Department of Anatomy, School of Medicine, Showa University, Tokyo, Japan

Inagaki M College of Art and Science at Fujiyoshida, Showa University, Tokyo, Japan.
目的:癌は世界的に罹患率・死亡率の主因である。したがって、効果的な癌予防および治療手段が常に求められている。カバノアナタケの抽出物は強力な抗腫瘍活性を示し、いくつかの国で癌の治療に使用されてきた。しかし、実際の効果やその基本メカニズムはまだ解明されていない。本研究はカバノアナタケ熱水抽出物の連続摂取による腫瘍抑制効果を調べることを目的とした。
主な方法:ルイス肺癌の増殖マウスモデルおよび自然転移マウスモデルにおいて、6mg/kg/day(日本産チャーガ浸出液の1日摂取量に相当)のカバノアナタケ抽出物を3週間連続投与した後、この抽出物の抗腫瘍活性を調べた。
主な所見:カバノアナタケ抽出物は両方のマウスモデルにおいて、有意な腫瘍抑制効果を示した。担癌マウスでは60%の腫瘍縮小が観察され、転移マウスでは対照群に比べて結節数が25%減少した。さらに、カバノアナタケ抽出物投与マウスでは、腫瘍凝集の増加と血管新生の阻害がみられた。興味深いことに、カバノアナタケの摂取により、中年マウスでは体重が減少し、成熟成年マウスでは明暗の変化に反応して体温が上昇した。さらに、カバノアナタケは腫瘍移植後のマウスにおいて体温低下を防止した。
意義:本研究結果は、エネルギー代謝を促進してガンを抑制する自然療法としてカバノアナタケ抽出物が使用できる可能性を示唆する。
02 メラノーマ保有マウスにおける抗腫瘍効果
2014年Molecules誌
<PubMed №25221864:英文はコチラ>

執筆者:
Park HJ Department of Food Science and Biotechnology, College of BioNano Technology Gachon University, Sungnam Gyeonggi-do 461-701, Korea.
キノコ由来天然物は、癌の予防あるいは治療のために何千年にもわたり使用されてきた。本研究では、発芽玄米上で培養したメシマコブ、発芽玄米上で培養したカバノアナタケ、発芽玄米上で培養したベニクスノキタケ、マンネンタケから得たキノコ菌糸体の混合物であるCARI(Cell Activation Research Institute)IIIの抗腫瘍効果を評価した。CARI IIIはin vivoでメラノーマに対してドキソルビシン(Dox)に匹敵する抗腫瘍活性を有することが本研究で示された。B16F10細胞をC57BL6マウスに腹腔内注射し、腹腔内に固形腫瘍を発生させた。300mg/kg/dayのCARI IIIの経口投与により、ドキソルビDox投与群に匹敵する腫瘍重量の減少が認められた。CARI III投与群では腫瘍コントロール群と比較して、寿命の伸長(ILS%=50.88%)が観察された。CARI IIIは、G0/G1細胞周期停止を誘導することにより、B16F10メラノーマ細胞に対する抗増殖活性を発揮した。CARI IIIは、cyclin D1、CDK4、CDK2の発現を阻害し、p21を誘導する。したがって、CARI IIIはメラノーマ患者の化学予防的補助剤となりうる可能性を持つ。
03 ヒト癌細胞および肉腫細胞保有マウスにおける抗腫瘍効果
2010年 Nutr Res Pract.誌
<PubMed №20607061:英文はコチラ>

執筆者:
Chung MJ Department of Food Science and Biotechnology, School of Biotechnology and Bioengineering, Kangwon National University, 192-1 Hyoja-dong, Chuncheon 200-701, Korea.

Chung CK 

Jeong Y 

Ham SS
カバノアナタケは、癌治療の民間療法剤として使用されてきた。しかし、カバノアナタケの主要成分のin vivoでの抗腫瘍効果に関する情報は少ない。われわれは、カバノアナタケから分離した純粋化合物(3-ヒドロキシラノスタ-8,24-ジエン-21-アール、イノトジオール、ラノステロール)がin vivoで肉腫-180細胞(S-180)担癌Balbc/cマウスの腫瘍増殖を、またin vitroでヒト腫瘍細胞の増殖を阻害するという仮説を立てた。この仮説を検証するため、カバノアナタケから分離した画分それぞれについて、ヒト腫瘍細胞株(肺癌A-549細胞、胃腺癌AGS細胞、乳腺癌MCF-7細胞、子宮頸部腺癌HeLa細胞)の増殖阻害をin vitroで調べた。続いて、S-180移植後に0mg/匹/日、0.1mg/匹/日、0.2mg/匹/日の画分1、画分2、画分3を添加した通常の飼料をマウスに与えた。カバノアナタケから分離した画分すべてが一部の癌細胞株に対してin vitroで有意な細胞毒性を示した。画分1は、画分2および画分3よりもA549、AGS、MCF-7癌細胞株に対して高い活性を示した。in vivoでは、カバノアナタケから分離された画分1は0.1mg/匹/日および0.2mg/匹/日の投与濃度で、対照群と比較して腫瘍体積をそれぞれ23.96%、33.71%有意に減少させた。また、画分2および画分3は、対照群マウスの腫瘍と比較して、S-180担癌マウスでの腫瘍増殖を有意に阻害した。カバノアナタケから分離された画分1の腫瘍成長阻害は、画分2および画分3よりも大きかった。これはin vitroの結果と一致する。このような結果は、カバノアナタケおよびその化合物が食品・製薬業界で天然の抗腫瘍成分として使用できる可能性を示唆する。

※Pubmedよりシーエムシー翻訳・作成

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